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#002|雪山への第一歩!雲取山&雲取山荘でのクリスマスパーティ! 18/12/15-16 : Day 1

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雪山への第一歩...


登山が好きと言いつつも、そこまで頻繁に登りに行けているわけではなかった自分。それでも、今年の秋には晩秋の涸沢にテント泊&北穂高岳に登頂して、本格的に山登り熱が再燃してきたところでした。

そんな年末、登山シーズンも終わったなと思いつつ山雑誌を眺めていたところ、目に留まった「雪山」の文字。そういえば雪山もあるなと色々と調べてみると、初心者向けの山もたくさんあることを知りました。

神奈川県在住なので、奥多摩や丹沢が普段の日帰り圏ですが、ずっと前から行きたくて行っていなかったのが「雲取山」。その雲取山もさすが2000mに近い山だけあり、12月11日の寒波で積雪がそれなりにあったよう。雲取山と言えば相当な健脚でない限り日帰りNGの山。どうせ行くなら雲取山荘で1泊だなと山荘のホームページを見たところ、なんとこの週末の12/15は「雲取山荘のクリスマスパーティ」があるらしい!

天気予報を確認すると、この週末はどちらも晴れ予報!これは行くしかないのではと相方と相談し雲取山荘を予約。初めて登る雲取山、しかも12月で降雪ありということで緊張しつつも、雪山への第一歩が決定しました。

*雲取山への道中にある七ツ石小屋のホームページにも書いてあるように、「雲取山が初めての方、登山初心者の方は、この時期の入山を控えてください。」。少なくとも、天気予報だけはチェックして余裕を持った行動をおすすめします。雲取山山頂までは少なくとも6時間は歩き続ける体力が必要です。

 

アイゼン(追加)購入!


基本的な装備は普段の登山+α。ただし、雪山において必携なもの、それはアイゼン。すでに自分用に6本爪の軽アイゼン(EVERNEWの6本爪)は持っていましたが、相方用にも必要なため、今回追加で購入することにしました。本来であれば登山靴についても冬山用のものが理想ですが、今回は夏山用で行くことに。そうなると、簡易的なものが購入対象になります。自宅の最寄駅にあるモンベルで物色したところ、今回買うなら下記のいずれかかなという結論に至りました。

モンベルでも、もちろん6本爪の軽アイゼンも取り扱っていますが、すでに6本爪を所有しているので、今後の使い勝手を考えて、よりコンパクトなタイプか、少し背伸びして10本爪にするか迷いました。

最終的には、今後のスキルアップを見越して、10本爪の「スノースパイク10」を購入。価格も本格的な10-12本爪と比べてお手頃なのも決め手。さすがに雲取山ではピッケルは必要なく、むしろトレッキングポールの方が有用だということで、今回の雪山デビューに向けた大きな買い物はこのアイゼンのみ。他には行動食を多めに買い込みます。気温が低い山では通常の夏山のように、休んでゆっくりお湯を沸かしていると身体が冷えてしまうので、今回は行動食はおにぎりなど簡単に食べられるものを揃えることにします。

 

いざ出発!


そして、12/15(土)の当日。少し不安もあったので、余裕を持って登り始めたい。そのためには、登山口である小袖の駐車場に8時前には到着しておきたい。というわけで、自宅を5:30に出発。道中、コンビニで朝食とコーヒーを買って車で向かいます。

小袖駐車場には予定通り7:45頃に到着。駐車場にはすでに20台程の車が停まっていました。また、同じく登山に向かうグループが2組。この2グループの方々とは結局雲取山荘までほぼ同じペースで向かうことに。

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小袖駐車場

駐車場に登山届のポストがあるので記入してしっかり投函します。また、要注意なのが公衆トイレ。駐車場にあるトイレは12/1より(おそらく)凍結防止のため使用中止となっています。登り始めると2時間30分〜3時間ほど先にある七ツ石小屋までトイレがないので、事前にコンビニ等で済ませておくのが良さそう。駐車場からは歩いて5分ほどで登山口。ここから雲取山登山の開始です!

 

鴨沢登山口〜七ツ石小屋


登り始めはガイドブック等にも書いてあるように、なだらかな登りが続きます。ただし、先は長いので無理は禁物。ここはペースはあまり上げずにゆっくり進むのが正解。また、道が細い上に「滑落注意!」の看板が多数立っている通り、急斜面に伸びる登山道が続きます。あまり景色に目を奪われないように、しっかりと足を運びます。

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鴨沢からの登山道

しばらくは林の中を歩くことになります。気温はー桁台で肌寒いものの、歩き始めるとさすがに暑い。休憩を兼ねてアウターを脱いで再出発。雲取山は道中に道しるべが立っており、残りの所要時間の目安を教えてくれます。このあたりも、日帰り要注意の山ならではなら。のんびり歩いていたこともあり、七ツ石小屋までは結局3時間ほどかかりました。小屋には展望の開けた休憩スペース兼テント場があります。登山者はここで昼食にするケースが多そう。自分たちもおにぎり休憩にしました。

ちなみに、雲取山方面に急ぐ場合は、七ツ石山に登らずに巻き道を行くこともできます。七ツ石山は分岐から100mは登る必要があることに加え、更に雲取山に進むには再び山を降りてからの登り返しになるので、体力を温存したい方は巻き道を進むことをおすすめします(ただし、その場合はトイレ休憩はその先の奥多摩小屋まで無くなります)。

 

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道しるべが目安時間を教えてくれます

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休憩中(奥の3名グループとは翌日の下山までほぼ同じペースで進むことに)

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七ツ石小屋(素泊まりで宿泊もできます)

 

七ツ石山の山頂に到着!


七ツ石小屋で休憩して体力を回復したら、次に目指すのは七ツ石山の山頂。小屋からは30分もあれば到着しますが、比較的急な登りが続くので頑張りどころ。七ツ石山山頂には雪もちらほら。また、所々凍っているところもありました。展望は素晴らしく富士山が綺麗に見えます。また、これから登る雲取山山頂までの道のりが眼下に広がっています。まだまだ先は長そう...

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七ツ石山からの展望

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七ツ石山 山頂

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これから登る雲取山の山頂と道のり(まだまだ遠い...)

ここから雲取山に登るには、一度七ツ石山から降る必要があります。そして、この降りが岩場&雪(氷)のミックスで想像以上に難度が高かったです。降りる時にアイゼンを装着するか迷いつつも、そのまま進みましたが、状況によってはアイゼンを装着して確実に進んだ方が良いかもしれません。いよいよ雪山っぽくなってきました。

 

七ツ石山〜奥多摩小屋


ここからは稜線歩き。とにかく展望が素晴らしくて左手に富士山と山々を眺めながらの登山は本当に気持ち良い!天気も快晴で素晴らしい登山日和。稜線まで来ると登山って本当にいいなって心から思います。

次の目標は奥多摩小屋。七ツ石山の山頂からは1時間弱で着く距離です。途中、林の中では凍っているところもあり、途中でアイゼンを装着して登りました。岩場もあるので、アイゼンの使い方はまだまだ勉強の余地がありそう。岩場になると逆にアイゼンが邪魔になることもあるので、ツルツルの道が続くようでなければ、アイゼン無しでゆっくり進むのが一番良いかもしれないです。

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奥多摩小屋へ向かう道

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有名な「ダンシングツリー」

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ヘリポートもすっかり雪に覆われていました

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テント泊の方も意外と多かった奥多摩小屋

 

ついに!雲取山の山頂へ!


奥多摩小屋もとても景観が素晴らしい場所でした。ここで、テント泊したくなるのも納得。それにしても、この気温の中、テント泊は凄い... 10月の涸沢でのテント泊は氷点下まではいかないものの、とても寒かった思い出があります。

ここ奥多摩小屋で最後のトイレ休憩を済ませたら、ついに雲取山山頂を目指します。なお、すでに雲取山荘のホームページでも告知されていますが、この奥多摩小屋は2019年3月末をもって閉鎖されるそう... トイレも閉鎖になるようなので今後の雲取山登山は休憩のタイミングが難しくなりそう。

奥多摩小屋から雲取山頂までは約1時間の行程。最後の登りが足にきます... が、最後の一踏ん張りでついに登頂!こんなところが東京都なのかと驚いてしまうほど、とにかく景色が素晴らしいです。見渡す限りの山々。遠くには平野部に街並みも見えます。なんだか不思議な気持ちになる場所です。この時点で時間は15時過ぎ。15時には雲取山荘に到着できるかなと踏んでいましたが、のんびり歩いていたのでこんな時間に。そろそろ太陽が沈み始める時間。束の間の休憩を楽しんだら、今度は雲取山荘まで急ぎます。

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雲取山頂までの最後の登り

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ついに山頂!遠くには富士山も綺麗に見えました

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東京都最高峰からの眺めを堪能します

 

雲取山荘に到着!至福のコタツ...


身体はもう疲労困憊。でも、まだまだ油断は禁物!山頂から雲取山荘までの下りは、思っている以上に難易度が高かったです。山の北側は山頂より雪が一層深く、また夕方になって凍り始めていました。アイゼンをしっかり装着し、一歩一歩気をつけて降りる必要があります。傾斜のかなり急なので、20分程の距離ですが、慎重に進みます。

そして、無事に雲取山荘に到着!時刻は15時46分。時間にして7時間半。休憩時間を除くと、約6時間歩き続けてきたことに。これは確かに日帰りは厳しいなと素直に思いました。

山荘に入る前にアイゼンを外して、靴の雪をはらったら、いざチェックイン!小屋はすでに到着した登山者でいっぱいでした。雲取山荘は談話室がないので、ロビーの一角にあるストーブ周りが唯一の談話スペース。早めに着いた方はそちらで談笑しています。

ところで、着いた時に先にチェックインでカウンターに並んでいた婦人2名はどうやら予約無しで来たようで、小屋の主人に叱られていました。小屋側としては食事が用意できないこと、また冬季はここ雲取山荘では部屋に豆炭のコタツを用意してくれるのですが、その数の調整などもあるからだと思います。予約をすることで安否確認にも繋がるので、特に冬季は山荘に泊まる場合はきちんと予約しましょう。

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ついに雲取山荘に到着!小屋前は完全に凍結していました

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部屋には豆炭コタツが... 至福の時...

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夕食はハンバーグ!ご飯はおかわり自由!

夕食は17時半。部屋は自分達と、男女ペアがもう1組の計4名。8人くらいは余裕で寝られる広さなので4名で使えるのはとてもありがたい。コタツも4人がちゃんと入れるので、夕食までのんびりと過ごします。ちなみに、コタツはあるものの、部屋の気温は氷点下でした。

時間になるとスタッフが各部屋に食事のお知らせに来てくれます。今日の宿泊は50名程でしょうか。食堂はほぼ満席。ハンバーグはこちらの定番メニューらしいです。こんな山奥で食べられるのは幸せなことです。ご飯はおかわり自由で、ついつい食べ過ぎてしまいました。

 

お待ちかねのクリスマスパーティ!


雲取山荘のクリスマスパーティは毎年12月の第三土曜に開催されているそう。リピーターも多い一方で、知らずに泊まりに来てびっくりしている方も。同室の方は夕食の時に初めて知って驚いていました。

パーティは19時からということで一度部屋に戻って再度コタツで温まります。どちらかと言うと寒くてコタツから出られない状態。なお、雲取山荘の冬は、このコタツを囲むように布団を敷いて、足をコタツに入れて寝るのが定番だそう。パーティまでの間、同室の4人で布団の配置などを話し合いながら待っていました。

そして、19時に再度スタッフがお知らせに来てくれます。食堂に降りると、さっきとはまた違う光景が!クリスマスの飾り付けに加え、スタッフはサンタ帽、そしてテーブルにはクリスマスケーキと、チキンと、クラッカーと、スパークリングワインまで!各テーブルから感嘆の声が聞こえてきます。そして、みんな自然に笑顔になっているのが印象的でした。

小屋のスタッフから簡単な挨拶があり、みんなでクラッカーを鳴らしてパーティの始まり!スパークリングワインで乾杯し、チキンを頬張り、そしてクリスマスケーキをカットして食べます。わざわざこのケーキを担いで朝やって来るらしく、本当に凄いなと思います。こんな山奥でケーキを食べられるなんて!本当に満足度の高いパーティでした。来て良かった... 疲れも一気に吹っ飛びます。

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スパークリングワインと美味しいおつまみ

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想像以上に手がこんでいてビックリ

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夕食後からのわずかな時間で飾り付けまで!

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山奥で食べるクリスマスケーキは至福でした

一時間弱でパーティも終了。就寝は21時なので、トイレを済ませて歯磨きをして、布団をセッティング。中には、前日まで流星群が来ていたので、極寒の屋外で写真を撮っている強者も。試しに外に出てみると、遠くに東京の夜景が広がっていて、とても新鮮でした。寒過ぎてすぐに部屋に戻りましたが。

流石にお腹もいっぱいで、早起きだったこともあり、すぐに消灯&就寝。雲取山登山の長い1日目はこれにて終了!

 

参考:コースタイム

  • 8:17 スタート
  • 11:22 七ツ石小屋
  • 12:20 七ツ石山 山頂
  • 13:36 奥多摩小屋
  • 15:09 雲取山 山頂
  • 15:46 雲取山荘

 

拝。