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#005|雪山の必需品 12本爪アイゼン "Grivel エアーテック Jマチック" & "ピッケル Grivel Monte Rosa plus" レビュー

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登山靴だけでは雪山は登れない

雪山用の登山靴はSIRIO P.F.731を無事に購入。前回の記事で書いた通り、非常に高コストパフォーマンスなモデルだと思います。

 


ただし、雪山に向けての買物は登山靴だけでは完了しません。登山靴と同時購入が必須なものが、そうアイゼン。アイゼン無しでは雪山は登れない。まさに、登山靴と一心同体な道具だと言えます。

アイゼンと一口で言っても色々と種類がありますが、雪山用には12本爪のものが必要になります。登り、下りと、常にピッタリと足裏が地面に設置できる状況は雪山にはなく、どのような状況でも地面を捉える12本爪はマストアイテムです。

アイゼンを販売しているメーカーもたくさんあり、タイプもいくつか種類がありますが、登山靴との相性があります。万が一、登山中に外れてしまっては命の危険にも繋がりますので、原則として、登山靴と同時にフィッティングして購入するのがおすすめです。

 

選んだのは Grivel エアーテック Jマチック

翌日に雪山デビューを控えていた自分も、言わずもがな、登山靴と一緒に購入。好日山荘の店員さんに相談しつつ、購入を決めたのは、アイゼンではお馴染みのGrivelの12本爪アイゼン「エアーテック Jマチック」です。

SIRIO P.F.731ですが、特徴は幅広な足にも対応した形状。つまり、足の甲から爪先にかけての部分がややふっくらしてるデザインです。履き心地はとても快適ですが、一方で、アイゼンによっては爪先部分が広すぎてしっかりと装着できないものもあります。

SIRIO P.F.731はセミワンタッチアイゼン対応で、踵側は後コバを使って固定する一方で、爪先側はバンドで締める形になります。この爪先側は、多くのアイゼンは樹脂のハーネスが使われていますが、樹脂は形状が決まってくるのでP.F.731のフロント部のデザインにピッタリくるアイゼンが、個人的な判断ですが、このタイプにはなかったです。

そんな中、エアーテック Jマチックはこの爪先側がナイロンベルトになっており、SIRIO P.F.731のデザインと相性がとても良く、購入を決めました。

 

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Grivel エアーテック Jマチック

 

SIRIO P.F.731に装着してみた

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SIRIO P.F.731にエアーテック Jマチックを装着

うーん... 惚れ惚れします、笑。

Grivelの黄色いベルトも、SIRIO P.F.731のソール部に入る黄色いラインと合って、見た目もとても美しいです。

12本爪アイゼンの装着の際には、登山靴の先端が爪先の金具より前に位置していることが望ましいとされていますが、エアーテック Jマチックはナイロンベルトを採用していることで、しっかりと登山靴の先端部を固定してくれます。

アイゼンのベルトは基本的に余るようになっています。色々な考え方がありますが、自分の場合は余ったベルトは切らず、巻き付けるようにしています。このベルトの考え方についてはまた別の機会に。

 

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後コバでワンタッチでしっかり固定

踵側は後コバが付いているので、ワンタッチで固定することができます。「セミワンタッチは外れやすい 」という意見をインターネット上で見かけることもありますが、それはアイゼンの長さ調整が失敗しているからだと思います。

後コバを用いることで、テコの原理で力をかけて登山靴を挟みこむことができるので、理論的には人の力で締め付けるより強い力で固定できるはずです。更にベルトで固定することで問題なくアイゼンを登山靴に装着することができます。少なくとも、自分の実体験としてはまったく問題や不安を感じることはありませんでした。

 

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ケースは3rdパーティのものを購入

なお、ケースは純正はサイズがピッタリ過ぎて入れづらいという声もあるので、サードパーティのものを購入しました。少しゆったりサイズなので、簡単に収納することができます。登山時はこのケースは行動食などを収納するスタッフバッグとしても活用できます。

また、側面にはデイジーチェーンが付いているのでザックの外側にも取り付けることができます。アイゼンはどうしても雪が付いて濡れてしまうので、ケースごとザックで入れてしまうと衣類などが濡れてしまう可能性があるので、このような点も嬉しいですね。そして、サードパーティ製は安いので助かります...

 

ピッケルは基本に忠実に...

続いて、こちらも雪山の必需品のピッケル。

ただ、正直なところ、ピッケルについてはよくわからない部分が多く、今回は基本に忠実に選ぶことにしました。ピッケルの場合は、まずは長さが自分に合っていること、そしてスタンダードとされているストレートタイプを選択することにしました。

そして、やはり、デザイン。

本当は初心者向けの定番とされており、デザインに定評のあるBlack Diamondのレイブンというモデルが欲しかったのですが、訪れた好日山荘には置いておらず、少し悩んだ末に、アイゼンと同じくGrivelの「Monte Rosa plus」というスタンダードモデルを選択しました。 

 

Grivel Monte Rosa plus

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Grivel Monte Rosa plus

こちらがGrivel Monte Rosa plus。いかにも「スタンダード」という佇まい。まずは何よりもブラックで統一された見た目が個人的には好きです。自分のマイカラーであるブラックと、ストレートなシャフト形状はとてもシンプルですっきりしています。

もっと雪山レベルが上がった時には不満も出てくるかもしれませんが、当面はこちらを相棒として使っていくつもりです。

ところで、スタンダードモデルということもあり、こちらのMonte Rosa plusは、なかなか気の利いたモデルでした。

まず、スパイク(シャフトの先端部分の尖ったパーツ)ガードと一体になったスリングが付いていること。そして、反対側のヘッドのカバーが最初から付いていることです。このあたりのアクセサリはモデルによっては別売りになっていることも多いので、大変助かりました。追加で何も購入することなく、雪山デビューをすることができます。

スリングについては肩にかける長めのスリングの追加購入も今後は検討しますが、肩にかけるということは、ピッケルをリリースして手で登るような登攀が発生するということです。当面はそのようなハードな雪山にチャレンジするつもりはないので、まずはこの道具でチャレンジしていきたいと思います。

 

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スリングとスパイクガードが一体になっています

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ヘッドカバーが付いているのが嬉しい

 

いざ、雪山へ!

これで、ついに、登山靴 / アイゼン / ピッケルの雪山三種の神器が揃いました。もちろんウェアや行動食などを入念に準備する必要がありますが、基本装備はこれでOK!

いざ、雪山デビューを果たしてきたいと思います!

 

 

購入したもの

 

 

拝。